🦷歯列矯正は何歳からできる?― 子どもと大人で違うポイント
「矯正って、早ければ早いほどいいの?」
「もう大人だけど、今からでも遅くない?」
歯列矯正は、子どもと大人で“できること”も“目指すゴール”も異なります。
ここでは、年齢別の違いや始めるタイミングの目安、そしてそれぞれの特徴をわかりやすく解説します。
👶 子どもの矯正は「成長を味方につける」
■ 開始の目安:6歳〜12歳(乳歯と永久歯の混合期)
この時期に行う矯正は「第1期矯正」と呼ばれ、主に以下の目的があります:
- 顎の成長をコントロールし、将来の歯並びを整えやすくする
- 歯が生えるスペースを確保し、抜歯を避ける可能性を上げる
- 指しゃぶり・口呼吸などの習癖を早期に改善
📌 ポイント:
- 痛みが少なく、負担も軽め
- 顎のバランスが整いやすく、本格矯正(第2期)を短縮できる
- 「歯並びが心配」と思ったら、小児矯正の無料相談を受けてみるのがおすすめ
👩 大人の矯正は「機能と審美の両立」
■ 開始の目安:いつでも可能(20代〜60代以上もOK)
永久歯が生えそろえば、何歳からでも矯正治療は可能です。
実際、30〜40代で矯正を始める人も増えており、60代で始めるケースも。
📌 特徴:
- 骨の成長は止まっているため、顎の拡大などは難しい
- 見た目だけでなく、噛み合わせや全身のバランス改善を目的とする人も多い
- 社会人でも目立たない「マウスピース矯正」が人気
📌 注意点:
- 歯周病など、事前に口内環境を整える必要がある
- 治療期間はやや長め(1.5〜2年が一般的)
🔍 子どもと大人、それぞれの矯正まとめ
比較項目 | 子ども(第1期) | 大人(成人矯正) |
---|---|---|
開始時期 | 6歳〜12歳 | いつでも可(20〜60代) |
治療目的 | 顎の成長誘導・予防的矯正 | 審美・機能改善 |
使用装置 | 床矯正・拡大装置など | ワイヤー/マウスピース |
治療期間 | 約1〜2年(+第2期へ) | 約1.5〜2.5年 |
費用感 | 15〜40万円(第1期のみ) | 70〜100万円前後 |
💬 おわりに:矯正は「タイミング」より、「目的と覚悟」
確かに、早く始めると選択肢は増えます。
でも、それより大切なのは「何のために治すか」「今の自分に合う方法を選べるか」。
子どもには子どものタイミングが、大人には大人の目的があります。
年齢に縛られず、今の自分を大切にする選択こそ、最良の矯正スタートなのです。